現代中国を代表する商人集団—温州商人。彼らは、人的ネットワークを活用して、中国国内だけではなく、フランス、イタリア、アメリカなど、欧米諸国でも、活躍して、ビジネスの成功を収めている。しかし、温州経済の発展モデルについて、数多くの研究は蓄積されているが、経済発展の担い手である温州商人に関する研究は、皆無に等しい。本研究、定性的な手法と定量的手法をうまく組み合わせて調査することによって、温州商人の人的ネットワークについて、多面的な理解を深めて、彼らの実態を捉えようとしている。
マーケティングでは、顧客起点の物づくりが必要であると言われて久しい。それと同じように、教育の現場でも、学生起点の教育活動が求められていると思われる。そのために、自身の教育・研究のレベルを向上させながら、そのプロセスで培ったものを、学生たちに「伝わる」ように、しっかりと教育活動に励んでいきたいと考えている。
産官学連携がますます進む中で、研究成果の社会への還元として、地元山梨への情報発信を積極的に行おうと考えている。また、実務家との意見交換を通じて、研究に新しい視点を持ち込むことも考慮すべきところである。