ビジネスパーソンが書くことを通して学ぶ活動の意義-初級クラスのデザインと実践から
宮﨑七湖・千田昭予・高山幸巳・津花知子・中山由佳・村上まさみ
2010年度日本語教育実践研究フォーラム
日本語教育学会
桜美林大学
本稿では,初級のビジネス研修生を対象として行われた「個人化」作文活動の実践について報告する。実践の結果,本活動が語彙や文型の運用力の向上,定着という実用面のみならず,アイデンティティ保持という情意面にも効果があるという知見が得られた。一方,作文に使用される語彙が難しく,他の研修生との共有が困難になるという問題も観察され,このような活動を行う際に,特に留意しなければならない点が確認された。