太陽中性子崩壊陽子の観測(4)
村木綏(研究の代表者)
日本物理学会2023年春季大会
日本物理学会
オンライン
2004年11月7日、X2クラスの大きな太陽フレアが発生し、太陽方向を向いた南米ボリビアの太陽中性子検出器が中性子信号を捉えた。しかし北半球のメキシコでも信号の増加が認められた。この信号は中性子が崩壊した陽子と考えられる。そこで10GeV近傍の陽子が本当に到達できるか、反陽子を地球から打ち出し軌道を調べた。今回はフィンランドのオウルの中性子モニターの信号増加を軌道計算の結果と比べて議論する。