運動(スポーツ、身体活動)が有する予防医学的価値について、遺伝子や細胞の働きといったミクロな視点に止まらず、人間の振る舞いといった個体レベルでの解析をも含め多角的に追究します.健康を維持し健康寿命を延伸して豊かな人生を謳歌するには、「運動・栄養・休養」の3要素を考慮しなければなりません.その中心になる「運動」を広義に捉え、健康に関連する様々な学際研究にも積極的に挑戦します.以下に列挙するような、現在、あるいは過去に取り上げた研究テーマに関して、学内外の研究者、団体、企業等との共同研究を進めていきます.(1)運動と活性酸素種、抗酸化機能、修復機能、ホルミシス効果(2)アルカリイオン水&水素分子の生理作用(疲労軽減、運動パフォーマンスへの寄与、腸内細菌叢の改善)(3)運動に伴う頭・頸部外傷の予防研究(脳振盪、急性硬膜下血腫)(4)低酸素刺激の生理作用(低酸素トレーニングと運動パフォーマンス、準高地での運動と健康維持・増進効果)(5)運動・食事・睡眠と運動機能(女性アスリートの三主徴、骨粗鬆症、フレイル)(6)運動と認知機能(記憶、学習、注意、判断力)の関係(7)カロリー制限と間歇的絶食がもたらす健康増進効果の発現機序(長寿遺伝子の応答)
?挑戦する前に「できない」と言う人間にならないで欲しいと思っています.-「自分の可能性を、自分の過去の経験だけから判断するのはやめましょう.そして科学する心を持ち続け、常に全力を出し切りましょう.」-人間はいつでも変われると信じています.大きく化けた学生に出会うことを楽しみに、全力でサポートしていきます.
?大学における教育・研究の叡智は、社会に実装され、人間の営みの中で機能して初めてその評価の俎上に載り、社会に恩恵をもたらすか否かの議論が始まると考えています.また教育・研究を通じて確認された事象は、極めて多義的であり、多様な価値観で受容されていくことにも敏感であるべきだと思っています.小さな発見や気づきを、積極的に社会に向けて発信していくことを大切にし、社会とリンクするように努めます.