カール・ビンディングの義務衝突論とその系譜に関する考察(三)------義務の衝突に関する刑法学説の整序に向けて
勝亦 藤彦
ドイツ刑法学におけるカール・ビンディングの義務衝突論(1885年)の理論的な意義を明らかにした上で、ビンディングの義務衝突論以降、ナチ台頭期までのドイツの学説を系統的に検討し、義務の衝突に関するドイツの学説の系譜を考察した。 今回は、衝突義務の現象形式の如何を問わず、義務の衝突の実質的独自性を包括的に肯定する諸学説について検討した。
山梨学院大学法学論集
90号
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