専門分野はスポーツ心理学及びスポーツコーチング学(バレーボール)である。今日の主たる研究テーマについて大きく次の2つに分類される。①スポーツ選手のメンタルマネジメントに関する研究:スポーツの試合場面で自己の競技能力を十分に発揮するためには心理面の自己コントロールが必須である。そのためには様々なメンタルスキルの適切な応用が求められるが、具体的な実践方法とその効果に関するエビデンスを論及している。②ボディーイメージに関する研究:人が自分自身の身体について持つイメージ、すなわちボディーイメージは自己概念形成の基礎をなすものであるがその研究例は思春期女性や若年女性に関するものが多い。そこで、特に壮年期(特に後期)・老年期にある男女のボディーイメージの実態を解明し、ボディーイメージと運動行動の実践との関連性を検討している。いずれにしても、今日我が国が直面している少子高齢化社会で果たし得るスポーツの社会的役割をより明確にできるような研究を志向している.
大学においては、学生各自が興味関心のある研究テーマに向って、学部教員のアドバイスを受けながら自主的に学習を進め、最終的にスポーツ科学に関する知見を修得することが求められる。本研究室では、それぞれの研究テーマの基礎となる学問的背景に関する学習や、実験・調査・実習等の実践を通して学びを深めていくことによって、体育・スポーツ心理学およびコーチング学に関する研究の進め方を学ぶことができるように大きな支援をしていきたいと思っている.いずれにしても物事の論究は本来的には楽しいことである.学生諸君には是非そのような楽しさを実感してほしい.
積極的に山梨学院大学が有する人的、施設的シーズを社会に還元し、地域に開かれ、地域のコミュニティーセンター機能をも有する山梨学院大学の在り方を模索する.少子高齢化社会の到来に対するスポーツ、およびスポーツ科学の果たす役割は大きいものがあると考えており、地域の要請には柔軟に対応していきたい.